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竜骨(りゅうこつ、 キール)とは、おおむね2つの意味があり、 ひとつには、重船舶の構造材のひとつで、船底を船首から船尾にかけて通すように配置された構造材のことを指す。 また英語でkeel キールと言えば、船舶の下に配置された水中構造体も指す。 上記2つは古くは構造上深い関係があったので同一名称で呼ばれており、現在では別のものになったものの、現代の船でもタイプによっては部分的に重なることがある。 == 概説 == 洋式船舶の重要な構造材で、肋材・梁などとともに船体を構成する。 また、他の構造の船舶や、飛行船など船舶以外の輸送機器においても、竜骨と同様の効果を持つ船底部構造材を竜骨と呼称する場合もある。 これを持つ船をキール・ボート、竜骨船などと呼称する。 竜骨船の組み上げは、まず竜骨を船の前後方向に準備し、竜骨に対して直角(船の左右方向)に肋材を組み、それを梁によって固定することから始まり、この基礎部分が船の強度の源となる。もともと1本の木材を竜骨としたため、竜骨船の大きさには限界があった。が、鉄製竜骨が出現したことにより巨大な竜骨を制作することが可能になり船舶のサイズを大きくすることが可能になった。 竜骨にはたびたび補修を加える場合があるが、著しい損傷が見受けられる場合には一度船を解体、新しい竜骨を用意してまた1から組み上げる事となる。この修繕のためには新造船一隻を建造するのと同程度かそれ以上の手間や費用がかかるため、竜骨が曲がったり折れた船は通常、修復不能として廃船となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「竜骨 (船)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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